今は、これでいい【要約】「つい感情的になってしまう」あなたへ(水島広子著)

こんにちは、ブロガーのキクタリオです。

このブログでは、年300冊の本を読む私が、ビジネス書や小説などの要約をお届けしています。

今回は『「つい感情的になってしまう」あなたへ(水島広子著)』を紹介します。

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他人に嫌なことをされると、つい感情的になって、ときにはキレてしまいます。職場や家庭の人間関係にも支障が出ていて、困っています。

こんな悩みが解決できる本です。

この本で学べること
  • 「感情」と「感情的」の違い
  • 「感情的」になってしまう要因
  • 「正しさ」との向き合い方
  • 「感情的」になるのを抑える7つの習慣

著者の水島広子さんは精神科医。うつ病の「対人関係療法」の第一人者として、その普及啓発に努めている方です。

さっそく始めましょう。

目次

感情と「感情的」の違い

感情と「感情的」には大きな違いがある。

感情は自然な心の反応

感情とは外部から受けた刺激で心が反応を示すことである。たとえば予定が狂ったときや他人から予期せぬ攻撃を受けたときに、怒りや悲しみを抱くこと。感情は心の身体感覚とでもいうべきもので「痛い」や「熱い」などの感覚に似ている。

「感情的」=感情+思考

「感情的」とは、主に負の感情を抱いたときに『相手は自分を困らせるために、わざとやったのでは?』『何で相手は分かってくれないんだ?』といった「思考」が加わった状態を指す。

人が「感情的」になるときは、自分の心を守ろうとしていることが多いのだが、大抵は望んだ結果は得られない。

「感情的」になることのイメージが悪いので、同様に感情も悪く捉えられがちである。しかし感情は自然に発生する感覚で、それ自体は悪くない

「感情的」になってしまう要因

自己肯定感が低い人は「感情的」になりやすい。感情が「感情的」に変質する際の思考は、要するに『自分が価値の低い人間なのではないか?』という思考だからだ。

本来、人間はそれぞれが尊重されるべき存在である。自分の現状が納得いくものでなくても、それは様々な事情があっての「今」である。まずは「今は、これでいい」と自分を無条件で肯定することが大切だ。

感情は「感情的」に変質させず、上手に活用したいものだ。負の感情を抱いたら、まずはネガティブな感情を受け入れてみよう。

受け入れた上で「自分はこんな気持ちになったんだけど」と相手に伝える。このように感情を活用できるようになると、問題は解決しやすい。

「ポジティブ思考」は聞こえは良いが、自分のネガティブな感情を否定する思考でもあり、実は自己否定的な側面もあるので注意。

正しさとの向き合い方

「感情的」になるのを避けるには「正しさ」について理解が必要だ。「正しい」は自分の主観であり、相手にとってもそれが「正しい」とは限らない

それを知らずに「正しさ」を振りかざすとトラブルになる。相手の心の「領域」に踏み入る行為だからだ。

たとえば会社でのパワハラは一方的な正義の押しつけだし、SNSの炎上は色々な人が自分の正義を引っ下げる綱引きだ。

「正しさ」には、暗に「他人もそうすべき」という思考が含まれる。「正しさ」に執着すると「感情的」になってしまう。それを避けるには「正しさ」ではなく「自分の本物の気持ち」を起点に考えると良い。

人の行いを注意したい場合は「行為」と「人格」を切り離し、「行為」の部分だけ注意すべき。それが「人格」にまで及ぶとハラスメントになってしまう。

「感情的」になるのを抑える7つの習慣

「感情的」になるのを抑えるために、以下7つの習慣を実施してみよう。

  • 自分の体調を把握しておく
  • 「相手の問題」だととらえる
  • 「親友ノート」を書く
  • 「私」を主語にして考える
  • 「べき」ではなく「したい」で生きる
  • その場から離れる
  • 「心のシャッター」を下ろす

詳細は本書を読んでほしいが、1つだけ「親友ノート」について紹介する。

「親友ノート」とは①ノートにありのままの気持ちを書く②自分の親友だったら、自分に何を言って慰めてくれるかを書く、の2手順で、負の感情を受け止めるツールである。

「親友ノート」を書くことは、自己肯定感を高める取り組みとなる。著者の『それでいい。実践ノート』は書きこむだけで「親友ノート」が作れるようになっている。

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キクタリオの感想

私は自認できるレベルで「感情的」になってしまう人間です。親しい友人、家族、恋人、職場の同僚に対して「感情的」な振る舞いをして損をしたことが、数え切れないくらいありました。

自分でも改善したいと思ってはいるのに、なかなか治りませんでした。本書を読んで分かりましたが、私は何か嫌なことがあって負の感情を抱いたとき、負の感情を抱いた自分自身に対する怒りも同時に感じていたように思います。

怒りの感情を抱くこと自体が悪いと思っていたのです。しかし本書を読み、そうではないと分かりました。怒りも悲しみも心の身体感覚に過ぎず、それ自体は悪くない。水島先生のその言葉に救われた感じがしました。

また「自己肯定感の低さ」や「自分の正しさを人に当てはめてしまう思考」も、まさに自分が持っているものでした。時間はかかるけど、少しずつ前に進めそうな気がする1冊でした。日常会話でよくある例も載っているので、読みやすいです。

「今は、これでいい」すごく良い言葉です。

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