こんにちは、ブロガーのキクタリオです。
このブログでは、年300冊の本を読む私が、ビジネス書や小説などの要約をお届けしています。
今回は『士業事務所で年収3,000万円を目指すノウハウ(原田貴史)』を紹介します。
士業として独立を考えています。どうすれば成功できますか?
悩みが解決できる本です。
- 成功する士業の戦略
- 成功するマインドセット・習慣
著者の原田貴史さんは、特許申請などを行う「弁理士」として独立し、開業4年で年商1億円を達成した方です。
さっそく始めましょう。
成功する士業の戦略とは
士業として成功するために、奇抜な策は不要。まずは以下の4つを行う。
- サービスの価格は高くする
- 「紹介」で集客する
- 高額塾、交流会で人脈を広げる
- 家賃は売上の2%以下にする
戦略①サービスの価格は高くする
士業として開業するとき、サービスの価格は限界まで高く設定するべきである。
顧客からの信頼があれば、価格が相場より多少高くても問題なく受注できるからだ。
むしろ、安さを求める顧客は、業務外のサービスを要求してきたり、値切ってきたり「悪質な顧客」であることが多い。
そうした顧客と接していると精神的にも不衛生である。価格は高く設定し、悪質な顧客は切るべきだ。
戦略②「紹介」で集客する
今の時代、どの士業でも事務所に座っているだけでは顧客はやってこない。集客につながる工夫が必要だ。
最もおすすめなのは、知人からの紹介。紹介という行為は「お互いへの信頼」がベースになっており、紹介された顧客は良質な顧客あることが多いからだ。
またインターネットで集客する場合は、広告ではなく自然流入(SEOなど)が望ましい。広告経由の顧客は「悪質な顧客」であることが多い。
戦略③高額塾、交流会で人脈を広げる
紹介で顧客を獲得するチャンスを増やすためにも、人脈作りは重要である。
おすすめは、高額塾や交流会に参加すること。ポイントは、今の自分より高い視座を持ち、成功している人が多いコミュニティに所属すること。
周りのレベルが高ければ自分のレベルも引き上げられるからだ。「自分がよく関わる5人の平均年収が、自分の年収になる」という話は有名だ。
戦略④家賃は売上の2%以下
士業の中には、職人気質で実務面は強いが、経営は苦手な人も多い。成功するには経費の無駄を削るべきだ。
すぐに成果が出る工夫として、以下が挙げられる。
- 家賃は売上の2%以下に抑える
- 広告費は使わない(広告経由の顧客は悪質)
- 業務委託・パートを活用(社会保険料の節約)
自営業はスタートの切り方が重要。以下の点には気をつけるべきだ。
- 開業届はコピーする
- 家賃が安い物件を選ぶ(売上の2%以下)
- 融資を受ける(稼げない間の運転資金)
- 創業補助金、持続化補助金などを活用
- Webサイトは30万円以下で作る
成功するマインドセット・習慣
時間は最も価値が高い資産
時間は世界中の誰もが平等に持っている、最も価値の高い資産である。
士業で成功するには「自分しかできない仕事」に時間を割き、その他の時間は「お金を使って人の時間を買う」ことが重要だ。
本来は自分がやる必要が無い仕事を抱え、労働集約的な働き方をするのはもったいない。
また「自分の時間を奪う人間」には注意すべきだ。
浪費より投資。口座残高は毎日確認
お金を適当に考えていると、いつまでも稼げるようにならない。ビジネスをやるなら、口座の残高は毎日確認すべきだ。
また、その瞬間だけ気持ちよくなる「浪費」にお金を使うのは成功を遠ざける習慣。将来の自分につながる「投資」にお金を回そう。
地道に当たり前のことをやる
成功者は総じて、地道な努力を膨大に積み重ねている。士業で成功する方法はパターン化されている。
- 交流会に所属する
- Webで集客するコンテンツを整える
- セミナーをする
- 勉強会を主催する
- 提携関係を他士業と組む
こうしたことを、コツコツを積み重ねる。奇抜な施策は不要である。
また、士業やビジネスパーソン以前に、人としてやるべきことを愚直にこなすことも大切。例として以下のようなことが挙げられる。
- トイレを掃除する
- 墓参りで先祖を供養する
- 困っている人を助ける
- 自分の情報はしっかり開示する
- 士業はサービス業と認識する
キクタリオの感想
本書は士業での独立を成功させる具体的なノウハウ、マインドセットなどが網羅的に書かれています。
特に価格設定などお金の話は参考になります。私も士業をしていますが、自分の仕事のやり方について認識を改めることができました。
独立1年目の人は、読んでおいて損はないでしょう。
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