こんにちは、ブロガーのキクタリオです。
このブログでは、年300冊の本を読む私が、ビジネス書や小説などの要約をお届けしています。
今回は『30代を後悔しない50のリスト(大塚寿著)』を紹介します。
30代になり、会社、家庭、健康…と考えることがいっぱい。何に気をつけて過ごせば良いですか?
こんな悩みが解決できる本です。
- 30代とはどのような10年か
- 30代がキャリア面でやるべきこと
- 30代がプライベート面でやるべきこと
著者の大塚寿さんは1962年生まれ。リクルートで全国トップの営業マン→米国MBA→起業というキャリアを歩んだ方です。
本書は、著者がリクルート時代に交流した1万人の経営者・会社員から聞いた「後悔」をもとに「30代はこれをやっておけ」というポイントを整理した本です。
2011年に発行された本なので、本記事の執筆時点(2024年)の目で見ると、違和感を覚える内容も含まれます。そうした部分はカットし、時代が変わっても変わらない本質だと感じた部分を要約します。
30代はどのような10年か?
人生を10年単位で区切ると、それぞれの年代は以下のような位置づけになる。
- 20代:種まき期
- 30代:育成期
- 40代:収穫期
- 50代:収穫したもので過ごす
- 60代:ハッピーリタイア
30代は、理想と現実のギャップに苦しみつつ、20代で蓄積したスキルを成果に変え、その先の年代に備える重要な10年である。
仕事以外にも様々な選択に迫られ、人によって大きな差が開く10年でもある。30代は仕事もプライベートも全力で生きるべきだ。
30代が仕事面でやっておくべきこと
仕事で成果を出すためにやるべきことは以下だ。
- 稼ぐ力を身につける
- 大量行動
- 朝型&読書
- 人脈の見直し
稼ぐ力を身につける
(会社員として)稼ぐために必要なのは、実務能力、共感力、自分プレゼン力の3つ。
まずは実務が遂行できないとスタートラインに立てない。小手先の言葉でごまかしても見抜かれる。
その上で、社内外の人間の気持ちを汲み取る共感力、自分の言葉で語る自分プレゼン力が必要になる。
大量行動
仕事は一定の量をこなしたとき、初めて質に転化する。他人と比較せず、自分のベスト(限界)まで行動を重ねるべきだ。
朝型&読書
成功者は概して朝型であり、本をたくさん読む。会社や家庭と両立して「自分がやりたいこと」に取り組める時間は朝しかない。良き習慣は才能を超える。
人脈の見直し
成功者は口をそろえて「成功法則をもとに自分を変えようとするより、付き合う人を変えることの方が、はるかに効果的である」という。
一緒にいてラクな人間関係は、負担にはならないがリターンも無い。良い負荷を自分にかけ続けることができる人脈を作るべきだ。
転職・起業
ちょっとでもやりたいと思っているなら、行動すべき。行動しなかった後悔は大きい。
起業に際しては、徹底的に自分の価値観(自分が何を達成したいのか、どう生きれば一番ハッピーなのかなど)を考えることが重要だ。
30代がプライベート面でやっておくべきこと
30代は仕事以外にも様々な変化が訪れる。以下はやっておくべきだ。
身体を鍛える
男性は41歳~43歳ごろを境にガクっと体力が衰える。それに備えて30代のうちから運動を習慣化すべきだ。
酒・タバコ・ストレス管理・運動の4点に気をつけよう。
結婚orパートナーを探す
自分の中で納得できる理由があれば、結婚を経験して損は無い。結婚生活を円滑に続けるコツは、「相手に対するリスペクト」「夫婦間のコミュニケーション」「ポジティブビジョン(危機が訪れても前向きに考えること」である。
結婚しないのも立派な選択肢だが、1人で生きることを選んで後悔してる人も多い。結婚という枠組みにはとらわれずとも、人生をともに過ごすパートナーは見つけておくことをすすめる。
お金のルールを持つ
自分なりのお金のルールを持つ。貯金なら、太く短くためるのか。細く長くためるのか。
何にお金を使い、何に使わないのか。考え無しに日々を過ごすといっこうにお金はたまらない。筆者のお金のルールは以下3つだった。
・お金の貸し借りはしない
・お金は追いかけると逃げていく
・貯めるところは貯め、使うところは使う
キクタリオの感想
厳密には「会社員の30代男性」をターゲットに書いた本に感じました。内容は男性目線の後悔が多いです。
またリクルート出身者らしい、成功至上主義的な考え方が濃く、この書評記事の執筆時点(2024年)の感覚とは合わない部分もありました。
とはいえ、人生の諸先輩方が30代に後悔した声を先取りできるだけでも読む価値はあります。さらっと一読して、参考になる部分はメモしておきましょう。
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